発行日 2001年9月20日
Published Date 2001/9/20
DOI https://doi.org/10.15106/J03022.2002088974
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8回のセッションと3回のフォローアップに参加した6名の術後乳がん患者を対象に,グループ・プロセスと参加者の体験を記述し,質的に分析した.プログラムは心身両面からのアプローチによって構成された.その結果,安心できる雰囲気の中で相互理解が生じ,異質性への尊重と自己受容が育っていた.又,心配事と間をおくことによって,死の不安に直面していった.このサポートグループには,参加者が互いに影響し,支え合いながら,個々人が葛藤や不安,課題に取り組む勇気を獲得し,がんと共に自分らしく生きていく自信を得ることを援助する機能があることが示唆された.プレーンストーミングを取り入れたフォロー・アップは,参加者がセミナーから巣立っていく為の一つの儀式として有意義なものであることが示唆された
©Nankodo Co., Ltd., 2001