適正な輸液とは何か? 各疾患の輸液
肝疾患における輸液処方の組み立て方
大塚 基之
1
1東京大学医学部附属病院 消化器内科
キーワード:
Serum Albumin
,
肝循環
,
肝性脳症
,
肝臓疾患
,
血液製剤
,
減塩食
,
浮腫
,
飲用
,
腹水症
,
輸液療法
,
利尿剤
,
肝不全-慢性
,
肝不全用アミノ酸製剤
Keyword:
Ascites
,
Drinking
,
Diet, Sodium-Restricted
,
Edema
,
Diuretics
,
Hepatic Encephalopathy
,
Liver Circulation
,
Liver Diseases
,
Serum Albumin
,
End Stage Liver Disease
pp.65-69
発行日 2017年7月1日
Published Date 2017/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017288235
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慢性肝不全症例では有効循環血漿量が低下していることが多く,輸液が必要になる場合でも水制限・Na制限が基本となる.浮腫・腹水のコントロールを要するときは,さらに抗アルドステロン薬・ループ利尿薬・バソプレシン拮抗薬などの利尿薬を使用する.血管内の膠質浸透圧を増加させるためにアルブミン製剤を用いることもあるが,あらかじめ必要量を予測して漫然と投与しないことが肝要である.肝性脳症を呈する場合には,特殊組成アミノ酸製剤を使うこともあるが,その注意点についても理解しておく必要がある.
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