適正な輸液とは何か? 栄養輸液
栄養輸液総論 適応と処方決定の原則
井上 善文
1
1大阪大学国際医工情報センター 栄養ディバイス未来工学共同研究部門
キーワード:
Amino Acids
,
Glucose
,
Vitamins
,
中心静脈カテーテル法
,
静注用脂肪乳剤
,
電解質
,
投薬計画
,
微量元素
,
輸液療法
,
薬物用量反応関係
,
中心静脈栄養
,
病態生理
Keyword:
Amino Acids
,
Catheterization, Central Venous
,
Dose-Response Relationship, Drug
,
Drug Administration Schedule
,
Fat Emulsions, Intravenous
,
Electrolytes
,
Glucose
,
Parenteral Nutrition, Total
,
Trace Elements
,
Vitamins
pp.97-101
発行日 2017年7月1日
Published Date 2017/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017288241
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現在の医療のなかで本質が理解されないまま静脈栄養が軽視される傾向がある.TPNキット製剤が広く用いられているが,その内容・組成を理解することは重要である.本来は,体重あたりでエネルギー,アミノ酸投与量を計算し,脂肪乳剤も投与し,1日必要量として設定されている量のビタミン,微量元素を投与するべきである.TPNを施行して効果が現れない,なぜ効果が出ていないのか,組成・投与量に問題ないのか,病態に適した処方となっているのかなどについて考えるべきである.
©Nankodo Co., Ltd., 2017