特集 脱水症 体液管理の基礎と実践総まとめ
血管内脱水に留意すべき疾患の薬物療法と体液管理 うっ血性心不全
味岡 正純
1
1公立陶生病院
キーワード:
レニン-アンジオテンシン系
,
交感神経系
,
心不全
,
体液
,
多剤併用療法
,
脱水症
,
医薬品使用状況
,
診療ガイドライン
,
Brain Natriuretic Peptide
,
Tolvaptan
,
Sodium Potassium Chloride Symporter Inhibitors
,
薬物投与量漸減
Keyword:
Body Fluids
,
Drug Therapy, Combination
,
Heart Failure
,
Renin-Angiotensin System
,
Dehydration
,
Natriuretic Peptide, Brain
,
Practice Guidelines as Topic
,
Tolvaptan
,
Drug Tapering
,
Drug Utilization
,
Sympathetic Nervous System
,
Sodium Potassium Chloride Symporter Inhibitors
pp.2982-2988
発行日 2021年8月5日
Published Date 2021/8/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2021295300
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<Key Points>◎うっ血性心不全時に体内では、脱水時に似た神経体液因子の反応が惹起されている。◎ループ利尿薬は、うっ血性心不全の急性期には欠かせられないが、神経体液因子の反応をさらに増強する。◎当院では、水利尿薬トルバプタンをうっ血性心不全患者に広く、早期から、低用量からループ利尿薬に併用し、さらに退院後も継続投与している。◎トルバプタン併用の心不全治療は、ループ利尿薬のみで治療を行うのに比べ、脱水の可能性が少ないと考える。◎トルバプタン併用率が高まるにつれて、ループ利尿薬の患者一人あたりの投与量も大幅に減少してきている。
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