海外に行くと言われたら-渡航前後の医学的問題について
エボラ出血熱
加藤 康幸
1
1国立国際医療研究センター国際感染症センター 国際感染症対策室
キーワード:
鑑別診断
,
出血熱-エボラ
,
リスク評価
,
旅行医学
,
輸入感染症
Keyword:
Communicable Diseases, Imported
,
Diagnosis, Differential
,
Risk Assessment
,
Hemorrhagic Fever, Ebola
,
Travel Medicine
pp.1007-1008
発行日 2017年5月1日
Published Date 2017/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017209349
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西アフリカにおけるエボラ出血熱の過去最大の流行は2016年前半に終息した.アフリカの熱帯林に病原体を保有する野生動物が生息すると考えられ,再び流行が始まるリスクはある.流行地に滞在しても患者との接触がなければ,エボラ出血熱に罹患するリスクはきわめて小さい.嘔吐や下痢,出血症状を認めない時期は感染性が高くないため,冷静に対応することが重要である.
©Nankodo Co., Ltd., 2017