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糖尿病治療薬をどう使い分けるか
石井 規夫
1
,
荒木 栄一
1熊本大学 生命科学研究部代謝内科学
キーワード:
Biguanides
,
Insulin
,
Sulfonylurea Compounds
,
血糖降下剤
,
糖尿病
,
投薬計画
,
アルゴリズム
,
Nateglinide
,
Thiazolidines
,
Dipeptidyl-Peptidase IV Inhibitors
,
Glucagon-Like Peptide 1 Receptor Agonist
,
SGLT2 Inhibitors
,
Glycoside Hydrolase Inhibitors
,
注射剤
,
病態生理
Keyword:
Algorithms
,
Biguanides
,
Diabetes Mellitus
,
Drug Administration Schedule
,
Insulin
,
Hypoglycemic Agents
,
Sulfonylurea Compounds
,
Dipeptidyl-Peptidase IV Inhibitors
,
Thiazolidines
,
Glycoside Hydrolase Inhibitors
,
Nateglinide
pp.919-925
発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016044801
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糖尿病では,膵β細胞からのインスリン分泌不全と,肝臓や筋肉,脂肪組織などのインスリン感受性臓器でのインスリン抵抗性の両者がさまざまな程度に関与し高血糖がもたらされる.インスリン分泌障害を背景にもつ患者が多い本邦では,新規糖尿病患者の治療にあたってはインスリンの絶対的・相対的適応の是非を考慮する必要性が高い.食事・運動療法開始後2~3ヵ月を目安とし,個別に設定した血糖コントロール目標値を達成できない場合に糖尿病治療薬の使用開始を検討するが,薬剤の使用にあたっては,各薬剤の特徴を十分把握し,各患者における糖代謝異常の主体がインスリン分泌障害とインスリン抵抗性のいずれであるのかなどを判断し,患者個々の病態に合わせた最適な薬剤の選択を行うことが重要である.
©Nankodo Co., Ltd., 2015