心臓弁膜症-初期診断・治療・管理のすべて 各心臓弁膜症の診断・治療・予後
著増する先天性心疾患 合併する心臓弁膜症
椎名 由美
1
1聖路加国際病院 循環器内科
キーワード:
Fallot四徴症
,
術後合併症
,
心エコー図
,
心臓疾患-先天性
,
心臓弁膜症
,
肺動脈弁閉鎖不全症
,
パルスDoppler心エコー図
,
人工弁置換術
,
房室中隔欠損
Keyword:
Echocardiography
,
Heart Defects, Congenital
,
Heart Valve Diseases
,
Postoperative Complications
,
Pulmonary Valve Insufficiency
,
Tetralogy of Fallot
,
Echocardiography, Doppler, Pulsed
,
Heart Valve Prosthesis Implantation
pp.433-436
発行日 2015年9月1日
Published Date 2015/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2015342248
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成人期を迎えた先天性心疾患症例数は激増している.複雑心奇形の代表であるFallot四徴症は比較的予後のよい疾患であるが,術後遠隔期の肺動脈弁逆流・狭窄とそれに引き続く合併症(上室性・心室性不整脈)に注意する.まれに突然死する症例がある.房室中隔欠損の術後の房室弁逆流の増加に注意する.多くはクレフト部の硬化変性による逆流である.成人期に弁置換のタイミングがくることが多い.また房室ブロックになりやすい.
©Nankodo Co., Ltd., 2015