糖尿病治療 通説への挑戦 進化する科学知識は既存の糖尿病治療学に何を伝えたいのか 合併症
糖尿病三大合併症
金子 正儀
1
,
羽入 修
,
曽根 博仁
1新潟大学 大学院医歯学総合研究科血液・内分泌・代謝内科
キーワード:
医療費
,
Glycosylated Hemoglobin A
,
糖尿病-1型
,
糖尿病-2型
,
糖尿病性神経障害
,
糖尿病性腎症
,
糖尿病性網膜症
Keyword:
Diabetes Mellitus, Type 1
,
Diabetes Mellitus, Type 2
,
Diabetic Nephropathies
,
Diabetic Neuropathies
,
Diabetic Retinopathy
,
Health Expenditures
,
Glycated Hemoglobin A
pp.621-626
発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2015158991
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細小血管合併症である神経障害,網膜症,腎症の進展予防にはHbA1c(NGSP)7.0%未満が目標とされている.神経障害の診断には糖尿病性神経障害を考える会の「糖尿病多発神経障害の簡易診断基準案」がよく使用されている.網膜症の治療初期の増悪を防ぐためには,HbA1cの低下幅は月に1~1.5%以下に留めたほうがよいといわれている.糖尿病腎症の治療は血糖・血圧コントロールが中心となる.糖尿病の予防・啓発は,糖尿病がもたらす合併症の医療費の削減の観点からも重要である.
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