糖尿病マネージメントup-to-date
注意すべき病型、病態 劇症1型糖尿病
今川 彰久
1
,
花房 俊昭
1大阪医科大学 第一内科
キーワード:
C-Peptide
,
Insulin
,
糖尿病性ケトアシドーシス
,
血糖
,
糖尿病-1型
,
糖尿病性血管障害
,
糖尿病性神経障害
,
糖尿病性腎症
,
糖尿病性網膜症
,
インスリン持続皮下注入療法
,
強化インスリン療法
Keyword:
Blood Glucose
,
C-Peptide
,
Diabetes Mellitus, Type 1
,
Diabetic Angiopathies
,
Diabetic Nephropathies
,
Diabetic Neuropathies
,
Diabetic Retinopathy
,
Insulin
,
Diabetic Ketoacidosis
pp.75-78
発行日 2008年1月1日
Published Date 2008/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008078758
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劇症1型糖尿病は、非常に急激な膵β細胞傷害により、内因性インスリン分泌が枯渇して発症する糖尿病と定義される。日本人急性発症1型糖尿病のうち、15~20%を占める。発症時にケトアシドーシスを伴い、全身倦怠感、嘔気、嘔吐などの症状が前面に出ることも多いので、不定愁訴と間違えないように注意が必要である。日本糖尿病学会はスクリーニング基準を発表している。すなわち、(1)糖尿病症状発現後1週間前後以内でケトーシスあるいはケトアシドーシスに陥る、(2)初診時の(随時)血糖値が288mg/dl(16.0mmol/l)以上である。できるだけ早期に診断し、治療を開始することが重要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2008