発行日 2006年1月1日
Published Date 2006/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006127519
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糖尿病の罹病期間10年以上で,コントロールがうまくいっていない患者の治療を行うにあたっては,その時点でのインスリン作用不足の病態(どの程度のインスリン分泌の低下があるか,どのようなインスリン抵抗性がもたらされているか)を正確に評価し,合併症予防を前提とした明確な目標を設定し,インスリン,経口薬などの的確な治療法の選択を行う.患者の心理的・社会的な背景をより考慮した,QOLの改善を伴う治療を実施していく.すでに合併症を伴っている患者では,血糖コントロールだけではなく,個別の合併症の進展予防を視野に入れた治療も必要である
©Nankodo Co., Ltd., 2006