高血圧症 臨床の要点-JSH2014を踏まえたエキスパートからの提言 危険因子と臓器障害を何でどこまで評価するか
慢性腎臓病
森川 貴
1
,
小西 啓夫
,
西山 成
1大阪市立総合医療センター 腎臓高血圧内科
キーワード:
アルブミン尿
,
Angiotensinogen
,
生物学的マーカー
,
危険因子
,
糸球体濾過率
,
心臓血管疾患
,
重症度指標
,
慢性腎臓病
,
Lipocalin-2
,
Fatty Acid-Binding Protein 1
Keyword:
Lipocalin-2
,
Albuminuria
,
Cardiovascular Diseases
,
Angiotensinogen
,
Glomerular Filtration Rate
,
Risk Factors
,
Severity of Illness Index
,
Biomarkers
,
Renal Insufficiency, Chronic
,
FABP1 Protein, Human
pp.411-414
発行日 2014年9月1日
Published Date 2014/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2015034352
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慢性腎臓病(CKD)は,末期腎不全だけでなく,心血管病(CVD)の重要な危険因子である.CKDの重症度は,原疾患,蛋白尿(アルブミン尿),推定糸球体濾過量(eGFR)で分類・評価する.eGFRは,45mL/分/1.73m2前後からCVDや末期腎不全への進行が増えるため,腎臓専門医への紹介が望ましい.微量アルブミン尿は,正常範囲でもCVDの危険因子となり,適切な対処が必要である.尿中アンジオテンシノーゲンを含めたCKD管理の有用な尿中バイオマーカーの開発が期待される.
©Nankodo Co., Ltd., 2014