高血圧症 臨床の要点-JSH2014を踏まえたエキスパートからの提言 危険因子と臓器障害を何でどこまで評価するか
血管
冨山 博史
1
,
山科 章
1東京医科大学 第二内科
キーワード:
頸動脈疾患
,
血管疾患
,
高血圧
,
動脈硬化症
,
リスク評価
,
足関節上腕血圧比
,
脈波増大係数
,
脈波伝播速度
,
頸動脈内膜中膜肥厚度
,
血管硬化度
Keyword:
Carotid Artery Diseases
,
Arteriosclerosis
,
Hypertension
,
Vascular Diseases
,
Risk Assessment
,
Ankle Brachial Index
,
Vascular Stiffness
,
Carotid Intima-Media Thickness
,
Pulse Wave Analysis
pp.415-419
発行日 2014年9月1日
Published Date 2014/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2015034353
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血管障害指標として頸動脈エコー,足関節上腕血圧比,脈波伝播速度,増大係数,内皮機能検査がある.日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン2014」では,頸動脈エコー,足関節上腕血圧比は高血圧管理計画のためのリスク層別化に用いる予後影響因子である.頸動脈エコー,足関節上腕血圧比,脈波伝播速度が異常値を示す症例では,確実な血圧コントロール,潜在性臓器障害・合併危険因子の評価・確認が必要である.足関節上腕血圧比異常の場合,冠動脈疾患,脳血管疾患に関連した症状・診察所見(過剰心音,頸動脈雑音など)および心電図所見(異常Q波,水平型・下向きST低下・陰性T波)の確認が重要である.脈波伝播速度,増大係数,内皮機能検査は今後,診療経過評価に使用される可能性がある.
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