これだけは知っておきたい! 内科医のための神経疾患診療 各分野における神経症状
腎疾患・透析における神経症状
上坂 義和
1
1国家公務員共済組合連合会虎の門病院 神経内科
キーワード:
Aluminum
,
Wernicke脳症
,
筋疾患
,
血液透析
,
多発ニューロパチー
,
神経症状
,
腎不全-慢性
,
尿毒症
,
脳血管障害
,
脳疾患
,
高血圧性脳症
,
単神経障害
,
医薬品副作用と有害反応
,
透析平衡障害症候群
Keyword:
Aluminum
,
Brain Diseases
,
Cerebrovascular Disorders
,
Renal Dialysis
,
Kidney Failure, Chronic
,
Neurologic Manifestations
,
Muscular Diseases
,
Polyneuropathies
,
Uremia
,
Wernicke Encephalopathy
,
Mononeuropathies
,
Hypertensive Encephalopathy
,
Drug-Related Side Effects and Adverse Reactions
pp.879-883
発行日 2014年5月1日
Published Date 2014/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014162844
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
腎不全症例では腎不全自体や合併症による脳症以外に透析治療,薬物治療によるものの発現を念頭に置く必要がある.Wernicke脳症を疑った場合には,ビタミンB1の迅速な補充が必要である.肝代謝の薬物でも,蛋白結合率の変化などにより副作用を呈しやすくなることがある.腎不全にいたらない段階のCKDや蛋白尿も,脳血管障害のリスクとなる.もっとも多い絞扼性神経障害である手根管症候群の異常感覚や疼痛は,必ずしも正中神経領域に留まらないので注意が必要である.
©Nankodo Co., Ltd., 2014