これだけは知っておきたい! 内科医のための神経疾患診療 症候からのアプローチ 診断のコツと初期治療,専門医への紹介のタイミング
脱力,筋力低下
熱田 直樹
1
1名古屋大学医学部附属病院 神経内科
キーワード:
血液化学分析
,
鑑別診断
,
中枢神経系疾患
,
脳虚血-一過性
,
病歴聴取
,
片麻痺
,
筋力低下
,
Mingazziniテスト
,
徒手筋力テスト
Keyword:
Blood Chemical Analysis
,
Diagnosis, Differential
,
Central Nervous System Diseases
,
Ischemic Attack, Transient
,
Hemiplegia
,
Medical History Taking
,
Muscle Weakness
pp.833-836
発行日 2014年5月1日
Published Date 2014/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014162834
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脱力を主訴として受診する患者は,必ずしも真の筋力低下を有しない.問診と診察により,慢性消耗状態やうつ状態による脱力か,真の筋力低下なのかを鑑別する.真の筋力低下の有無を判断するために,徒手筋力テスト(MMT)が重要である.急性,亜急性に筋力低下をきたす疾患には,緊急の対応を要する病態が多く含まれ,紹介搬送に遅れが生じないよう留意する.慢性経過で明確な全身もしくは局所の筋力低下をきたしている場合には,多くは神経内科(脳神経内科)での精査が必要である.
©Nankodo Co., Ltd., 2014