ウイルス肝炎診療の最前線と今後の展開 日常臨床のポイントと知っておきたい最新情報 C型肝炎治療の最前線
telaprevir 3剤併用療法 市販後の成績
中川 美奈
1
,
朝比奈 靖浩
1東京医科歯科大学 消化器内科
キーワード:
Ribavirin
,
肝炎-C型
,
多剤併用療法
,
皮膚疾患
,
大学病院
,
貧血
,
製薬業
,
製造販売後調査
,
治療成績
,
高尿酸血症
,
腎機能障害
,
患者アドヒアランス
,
Telaprevir
,
Polyethylene Glycol-Interferons
Keyword:
Anemia
,
Drug Industry
,
Drug Therapy, Combination
,
Hospitals, University
,
Hepatitis C
,
Product Surveillance, Postmarketing
,
Skin Diseases
,
Ribavirin
,
Treatment Outcome
,
Hyperuricemia
,
Renal Insufficiency
,
Medication Adherence
,
Telaprevir
pp.663-667
発行日 2014年4月1日
Published Date 2014/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014127385
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2011年11月telaprevir(TVR)とpeginterferon(Peg-IFN)/ribavirin(RBV)3剤併用療法が使用開始となった.より安全なdirect anti-viral agents(DAAs)製剤の開発が進むなかで,次世代プロテアーゼ阻害薬を待機できない症例では,主治医による慎重な判断のもと第一世代プロテアーゼ阻害薬の治療導入がなされたが,市販後成績は臨床治験結果とほぼ同等,あるいはそれ以上の治療効果が得られた反面,腎機能障害といった副作用が新たに注目された.しかしながら,TVR 3剤併用療法の導入によりC型慢性肝炎(CHC)の治療効果が飛躍的に向上したことは事実であり,TVR 1,500mg減量投与による副作用軽減に対する有用性も報告されており,治療効果や副作用の事前予測,治療経過中の副作用対策や薬剤アドヒアランスの確保など,個々の患者に対するオーダーメード化を展開することが,患者高齢化の進むわが国における治療の質向上に重要であると思われる.
©Nankodo Co., Ltd., 2014