医療関連感染症 起こさないためにどうするか? 起きてしまったらどうするか? 医療関連感染症の主要な疾患
糖尿病足感染症
具 芳明
1
1東北大学 大学院医学系研究科感染症診療地域連携講座
キーワード:
抗細菌剤
,
骨髄炎
,
細菌学的技法
,
細菌感染症
,
肢切断術
,
チーム医療
,
重症度指標
,
糖尿病性足部疾患
Keyword:
Amputation
,
Bacteriological Techniques
,
Anti-Bacterial Agents
,
Bacterial Infections
,
Osteomyelitis
,
Patient Care Team
,
Severity of Illness Index
,
Diabetic Foot
pp.931-935
発行日 2013年11月1日
Published Date 2013/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014039706
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糖尿病足感染症は皮膚潰瘍,蜂窩織炎,骨髄炎などさまざまな病態をとり,下肢切断の原因となる重篤な合併症である.感染の有無は局所の炎症所見を丁寧に判断して行い,とくに骨髄炎の有無に注意する.細菌検査検体は定着菌の混入を防ぐように採取し,画像診断はその特性を意識して選択する.初期治療に用いる抗菌薬は病態や重症度に合わせて選び,検査結果を踏まえて適正化を図る.投与期間は病態によるため一概には決められないが,骨髄炎の合併があれば長期間の投与が必要となることが多い.多職種チーム医療を推進し,内科医のみならず関係各科・職種で協力して対応することが重要である.
©Nankodo Co., Ltd., 2013