震災医療-来るべき日への医療者としての対応
《急性期が過ぎた後に顕在化してくる病態》震災後の循環器管理
星出 聡
1
,
苅尾 七臣
1自治医科大学 循環器内科
キーワード:
血圧
,
高血圧
,
心臓血管疾患
,
ストレス
,
血栓形成傾向
,
多機関医療協力システム
,
リスク評価
,
地震
,
災害医学
Keyword:
Cardiovascular Diseases
,
Blood Pressure
,
Hypertension
,
Multi-Institutional Systems
,
Risk Assessment
,
Thrombophilia
,
Disaster Medicine
,
Earthquakes
pp.990-994
発行日 2012年12月1日
Published Date 2012/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013059505
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<ポイント>・震災後の循環器疾患の発症は、ストレスを引き金とした血圧上昇と血栓凝固亢進状態が原因となる。・この循環器疾患イベントは震災後数ヵ月続くとされている。・ストレスが循環器疾患に関連する理由として、アロステリック概念が提唱されている。・震災後の血圧上昇は、食塩過剰摂取により高血圧が惹起されると考えられる。・震災後の血栓凝固亢進は、ストレスによる交感神経活性化、脱水などが誘因になると考えられる。・東日本大震災後に導入した遠隔血圧モニタリングシステム(DCAP Network)は、震災後の血圧管理に有用であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2012