震災医療-来るべき日への医療者としての対応
《急性期に対応を要する慢性疾患》震災時の薬剤管理
栗原 竜也
1
,
木内 祐二
1昭和大学 薬学部生体制御機能薬学講座生理・病態学部門
キーワード:
血糖降下剤
,
向精神剤
,
薬剤処方
,
心臓血管作用剤
,
大学病院
,
副腎皮質ホルモン
,
免疫抑制剤
,
病院薬局業務
,
服薬管理
,
服薬指導
,
災害医学
,
緊急対応能力
,
東日本大震災
,
山田町(岩手県)
Keyword:
Adrenal Cortex Hormones
,
Cardiovascular Agents
,
Hospitals, University
,
Hypoglycemic Agents
,
Immunosuppressive Agents
,
Pharmacy Service, Hospital
,
Psychotropic Drugs
,
Drug Prescriptions
,
Medication Therapy Management
,
Disaster Medicine
,
Surge Capacity
pp.983-987
発行日 2012年12月1日
Published Date 2012/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013059504
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<ポイント>・休薬によるリスクを考慮すべき慢性疾患治療薬として、糖尿病治療薬、副腎皮質ステロイド、免疫抑制薬、循環器用薬、精神神経用薬などがあげられる。・震災前の薬物療法の再開には、お薬手帳などの情報が不可欠であった。平常時から薬剤の管理方法と災害時の対応を指導し、危機管理意識を高めることが重要である。・支援・提供される医薬品の品目の整備、納入ルートの統一、効率的な配分に関するシステムの構築が重要であると考えられた。・被災地の医療活動では、医薬品の保管状況に応じた処方や代替薬への変更など、臨機応変な対応も必要であり、これらに対応しうる医療者の育成が重要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2012