震災医療-来るべき日への医療者としての対応
《急性期が過ぎた後に顕在化してくる病態》消化管出血
菅野 武
1
,
飯島 克則
,
小池 智幸
,
下瀬川 徹
1東北大学 大学院医学系研究科消化器病態学分野
キーワード:
Ethanol
,
胃潰瘍
,
外科用器具
,
消化性潰瘍出血
,
災害医学
,
東日本大震災
Keyword:
Ethanol
,
Peptic Ulcer Hemorrhage
,
Surgical Instruments
,
Stomach Ulcer
,
Disaster Medicine
pp.999-1003
発行日 2012年12月1日
Published Date 2012/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013059507
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<ポイント>・大規模災害時には、出血性胃潰瘍を中心とした消化性潰瘍が増加する。・とくに発災から1ヵ月以内に集中して出血性潰瘍が発症していた。・災害時急性期の緊急支援薬品に、酸分泌抑制薬(プロトンポンプ阻害薬、H2ブロッカー)を今後加えるべきである。・緊急内視鏡での止血に用いるデバイスや薬品も不足する可能性を念頭に置くべきである。
©Nankodo Co., Ltd., 2012