新しい局面を迎えた肺癌診療
《最新の集学的治療》N2症例の治療戦略 外科的治療の可能性
津谷 康大
1
,
宮田 義浩
,
岡田 守人
1広島大学原爆放射線医科学研究所 腫瘍外科
キーワード:
リンパ行性転移
,
生存率
,
肺癌-非小細胞
,
ネオアジュバント療法
,
放射線化学療法
,
生存期間
Keyword:
Carcinoma, Non-Small-Cell Lung
,
Lymphatic Metastasis
,
Survival Rate
,
Neoadjuvant Therapy
,
Chemoradiotherapy
pp.709-712
発行日 2012年11月1日
Published Date 2012/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013010634
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・縦隔リンパ節転移を伴う非小細胞肺癌は多様性に富んだ集団である。・縦隔リンパ節転移の診断には画像的診断に加え、組織学的診断が重要であると考えられる。・切除不能N2症例における標準治療は根治的化学放射線療法である。・切除可能N2症例における外科的治療の意義については確立していないが、外科的治療の恩恵を受ける集団が存在することは示唆されている。・集学的治療の一環として外科的治療が選択されることがあるが、術前化学療法か術前化学放射線療法かについての決着はついていない。・N2症例に対する外科的治療の意義を確立するには、適切な症例選択による質の高い臨床試験が必要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2012