新しい局面を迎えた肺癌診療
《最新の集学的治療》術後化学療法の進歩
多田 弘人
1
1大阪市総合医療セ
キーワード:
Epidermal Growth Factor Receptor
,
生存率
,
変異
,
肺癌-非小細胞
,
erbB-1遺伝子
,
EBM
,
アジュバント化学療法
,
オーダーメイド医療
,
Protein Kinase Inhibitors
Keyword:
Carcinoma, Non-Small-Cell Lung
,
Mutation
,
Receptor, Epidermal Growth Factor
,
Survival Rate
,
Chemotherapy, Adjuvant
,
Evidence-Based Medicine
,
Genes, erbB-1
,
Protein Kinase Inhibitors
,
Precision Medicine
pp.713-715
発行日 2012年11月1日
Published Date 2012/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013010635
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・非小細胞肺癌は完全切除されても、遠隔転移による再発が多い。・術後遠隔再発を予防するため、病理病期2~3などのやや進行した症例を対象に術後化学療法を行うことで、5年生存率で10%前後の改善が見込まれる。・薬剤は、cisplatinと第三世代抗癌剤の2剤併用をできれば4コース用いることが推奨されている。ただし、毒性がいくぶん予想されるため対象の選択は重要である。・今後は、病理学的分類や、薬剤代謝酵素や細胞膜周囲のシグナル伝達に関わる蛋白発現の多寡や、シグナル伝達経路の突然変異などより個別化された術後化学療法が登場してくるものと思われる。
©Nankodo Co., Ltd., 2012