発行日 2012年9月1日
Published Date 2012/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012364676
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55歳女。発熱、四肢点状出血が出現し、近医にて鼠径リンパ節腫大、肝障害、血小板減少を指摘され、当科紹介となった。両側下肢に広範な紫斑を認め、耳鼻科内視鏡で喉頭蓋血腫を認めた。CMV IgM抗体、CMV IgG抗体は陽性、骨髄穿刺所見は巨核球数正常で、血小板の分泌のない巨核球およびマクロファージによる血球貪食像を認めた。成人発症のサイトメガロウイルス(CMV)による血小板減少症と診断し、2日後よりvalganciclovirとCMV高力価γグロブリン製剤を投与した。CMV抗原C7HRP(-)となりPltの増加を認め、喉頭蓋血腫は入院10日目の喉頭鏡で血腫の消失を確認した。
©Nankodo Co., Ltd., 2012