関節リウマチ診療update-これだけは知っておきたい知識とは?
《診断と病態評価に必要な新たな知識》 関節リウマチ早期診断のこつ
針谷 正祥
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1東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科薬害監視学講座
キーワード:
関節炎
,
関節リウマチ
,
分類
,
早期診断
Keyword:
Arthritis, Rheumatoid
,
Arthritis
,
Classification
,
Early Diagnosis
pp.566-571
発行日 2012年4月1日
Published Date 2012/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012181564
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・RAの長期的予後は、早期診断と初期治療に大きく左右される。・RAの新分類基準は、RAの疾患概念を「持続的関節炎または骨びらんを伴う関節炎に進展する可能性が高い末梢性多関節炎」と定義し、早期RAを強く意識して作成された。・RAの新分類基準では1ヶ所以上の腫脹関節を伴う患者集団からまず他疾患を除外した後に、スコアリングシステムを適用する。・スコアリングシステムには、罹患関節の部位と数、血清学的反応、急性期反応物質、関節炎の持続性の4つのドメインが含まれる。・RAを疑う症例で新分類基準のスコアが5点未満の場合や、6点であるがRAとしては非典型的な印象がある場合には、躊躇せずRA専門医に紹介する。
©Nankodo Co., Ltd., 2012