膠原病診療のブレークスルー 早期診断・早期治療のポイント
膠原病の難治性病態の早期診断・早期治療のこつ 神経Behcet
岳野 光洋
1
,
石ヶ坪 良明
1横浜市立大学 リウマチ・血液・感染症内科
キーワード:
Ciclosporin
,
Steroids
,
抗炎症剤
,
MRI
,
分類
,
早期診断
,
神経Behcet症候群
Keyword:
Anti-Inflammatory Agents
,
Classification
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Steroids
,
Cyclosporine
,
Early Diagnosis
pp.728-731
発行日 2008年4月1日
Published Date 2008/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008167401
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Behcet病の神経症状は、急性脳髄膜炎として発症する急性型と、精神症状、錐体路症状が徐々に進行する慢性進行型がある。MRI所見は、急性型では脳幹、基底核にT2増強像、慢性進行型では脳幹、大脳萎縮が典型的である。髄液所見は蛋白・細胞増多、IL-6上昇が特徴的である。急性型にはステロイド治療が有効だが、一部は再燃を繰り返し、慢性進行型に移行する。慢性進行型はステロイドの効果は乏しく、methotrexateが有効なことがある。TNF阻害薬治療が有望視されている。発症要因に男性、若年発症、HLA-B51、喫煙、ciclosporin服用などがある。
©Nankodo Co., Ltd., 2008