肝癌診療の最前線-知っておきたい診断・治療の新情報
診断とスクリーニング・サーベイランス 超音波による診断の進歩
大崎 往夫
1
,
木村 達
,
谷口 敏勝
1大阪赤十字病院
キーワード:
肝細胞癌
,
集団サーベイランス
,
超音波診断
,
Perflubutane
,
超音波造影検査
Keyword:
Carcinoma, Hepatocellular
,
Population Surveillance
,
Ultrasonography
,
Perfluorobutane
pp.403-407
発行日 2012年3月1日
Published Date 2012/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012175474
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・肝細胞癌のサーベイランスおよび存在診断における検査法のfirst lineは超音波検査である。・肝細胞癌の確定診断はその特徴的な血流動態に基づくものであり、造影検査による早期相における濃染と後期相における灌流欠損である。・ソナゾイドの登場により造影超音波検査は大きく進歩し、超音波のみでの肝細胞癌の確定診断が可能となった。またdefect reperfusion法の開発は肝細胞癌の診断法としてのみならずサーベイランスにも寄与する可能性をもっている。・3D、4D超音波の進歩と日常臨床への導入で診断レベルのみならず、超音波誘導下での処置、治療の安全性、確実性の向上が期待される。
©Nankodo Co., Ltd., 2012