不整脈の治療は新時代に-一般臨床医が主役の新しい心房細動診療
《新しい抗凝固薬は時代を変える》 新しい抗凝固薬の作用機序からみた有効性と安全性
奥山 裕司
1
1大阪大学 大学院先進心血管治療学
キーワード:
血栓塞栓症
,
抗凝固剤
,
心房細動
,
治療成績
,
Dabigatran Etexilate
,
Apixaban
,
Rivaroxaban
,
Edoxaban
Keyword:
Rivaroxaban
,
Dabigatran
,
Anticoagulants
,
Atrial Fibrillation
,
Thromboembolism
,
Treatment Outcome
,
Apixaban
,
Edoxaban
pp.51-55
発行日 2012年1月1日
Published Date 2012/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012118546
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・活性化血液凝固第X因子とトロンビンは外因系と内因系の共通部分に位置し、あらゆる血栓形成過程で重要な役割を果たしている。・直接トロンビン阻害薬dabigatranは可逆的にトロンビン活性を抑制する薬剤で、非弁膜症性心房細動患者の脳卒中・全身性塞栓症をwarfarinと同程度あるいはそれ以上に予防した。・dabigatranは摂取食物に制限がなく、併用に注意する薬剤も少ないが、腎排泄性であるため腎機能については継続的に注意する必要がある。・活性化血液凝固第X因子阻害薬は3種類が臨床応用の段階まで開発が進んでおり、warfarinと同等あるいはそれ以上の血栓塞栓症予防効果が期待されている。
©Nankodo Co., Ltd., 2012