これからの高齢者医療-診断・治療・予防への対応
《高齢者の生活習慣病管理と予防医療》高血圧の管理
大石 充
1
,
楽木 宏実
1大阪大学 老年・腎臓内科学
キーワード:
Angiotensin-Converting Enzyme Inhibitors
,
Calcium Channel Blockers
,
高血圧
,
治療成績
,
ランダム化比較試験
,
Angiotensin II Type 1 Receptor Blockers
,
生活習慣病
,
患者アドヒアランス
Keyword:
Angiotensin-Converting Enzyme Inhibitors
,
Calcium Channel Blockers
,
Hypertension
,
Randomized Controlled Trials as Topic
,
Treatment Outcome
,
Angiotensin II Type 1 Receptor Blockers
,
Medication Adherence
pp.1110-1114
発行日 2011年12月1日
Published Date 2011/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012088938
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・高齢者でも最終降圧目標達成のために積極的な治療を行う。いずれの年齢層でも140/90mmHg未満の降圧により、予後改善が期待される。65歳未満から治療中の患者において、65歳になって降圧を緩める必要はない。・降圧スピードに関しては、副作用の発現に留意し、緩徐な降圧を心がける。75歳以上で収縮期血圧160mmHg以上の場合、150/90mmHg未満を中間目標とする。・非薬物療法は、QOLに配慮して個々に方針を決定する。・降圧治療は、Ca拮抗薬、ARB、ACE阻害薬、少量の利尿薬を第一選択薬とする。一般に常用量の1/2量から開始する。降圧不十分な場合はこれらの併用を行う。・合併症を有する場合は、個々の症例にもっとも適した降圧薬を選択する。臓器障害に注意し、QOLに配慮しながら慎重に降圧する。
©Nankodo Co., Ltd., 2011