これからの高齢者医療-診断・治療・予防への対応
《高齢者の慢性臓器不全の管理》肝硬変
須藤 紀子
1
1杏林大学 医学部高齢医学
キーワード:
黄疸
,
肝硬変
,
肝性脳症
,
瀉血
,
食事療法
,
皮膚疾患
,
腹水症
,
肝脾腫大
Keyword:
Ascites
,
Bloodletting
,
Diet Therapy
,
Hepatic Encephalopathy
,
Liver Cirrhosis
,
Jaundice
,
Skin Diseases
pp.1103-1108
発行日 2011年12月1日
Published Date 2011/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012088937
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・高齢者は合併疾患に対し多剤服用しているものが多く、薬剤性肝障害の頻度が高い。・肝硬変の治療は肝線維化の進展予防や肝不全、消化管出血、肝癌の予防が中心となる。・代償期肝硬変では積極的な抗ウイルス療法も行われる。・高齢者の肝性脳症は脳血管障害や認知症と診断されることも多く、注意が必要である。・非アルコール性脂肪肝炎(NASH)からの肝硬変では背景にある過栄養、肥満、糖尿病、高血圧などの管理・治療を行う。
©Nankodo Co., Ltd., 2011