一般内科医のための腎疾患A to Z 腎疾患でよくみられる症状
高血圧
田村 功一
1
,
大城 光二
,
前田 晃延
,
常田 康夫
1横浜市立大学 医学部循環器・腎臓内科学
キーワード:
Angiotensin-Converting Enzyme Inhibitors
,
Calcium Channel Blockers
,
減塩食
,
降圧剤
,
高血圧
,
糖尿病
,
利尿剤
,
連続血圧モニタリング
,
Angiotensin II Type 1 Receptor Blockers
,
慢性腎臓病
Keyword:
Antihypertensive Agents
,
Angiotensin-Converting Enzyme Inhibitors
,
Calcium Channel Blockers
,
Diabetes Mellitus
,
Diet, Sodium-Restricted
,
Diuretics
,
Hypertension
,
Blood Pressure Monitoring, Ambulatory
,
Renal Insufficiency, Chronic
,
Angiotensin II Type 1 Receptor Blockers
pp.23-26
発行日 2014年7月1日
Published Date 2014/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014246656
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腎疾患のなかでも慢性腎臓病(CKD)ではとくに血圧管理は重要であり,その意義はCKD進行の抑制,および動脈硬化性心血管合併症(CVD)の予防である.血圧管理においては,診察室血圧評価のみによる厳格な降圧一辺倒ではなく,降圧の質を考慮した「適切な降圧療法」を行うことが,CKD進行・CVD合併に対する効率的な抑制戦略のためには重要である.「降圧の質を考慮した"適切な降圧療法"」とは,診察室血圧の降圧のみならず診察室外血圧(家庭血圧,自由行動下血圧(ABP))の改善,すなわち血圧変動の改善をもたらす降圧療法である.「高血圧治療ガイドライン(JSH2014)」,「エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2013」では,CKDでの血圧管理に関して,(1)病態に応じた降圧目標,および(2)病態に応じた第一選択薬を含む降圧薬の選択,を推奨している.
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