これからの高齢者医療-診断・治療・予防への対応
《高齢者の生活習慣病管理と予防医療》脂質異常症の管理
荒井 秀典
1
1京都大学 大学院医学研究科人間健康科学系専攻
キーワード:
HDL Cholesterol
,
LDL Cholesterol
,
Probucol
,
脂質異常症
,
心臓血管疾患
,
HMG-CoA Reductase Inhibitors
,
Colestimide
,
生活習慣病
,
Ezetimibe
Keyword:
Ezetimibe
,
Cardiovascular Diseases
,
Cholesterol, HDL
,
Cholesterol, LDL
,
Probucol
,
Hydroxymethylglutaryl-CoA Reductase Inhibitors
,
Dyslipidemias
,
Colestimide
pp.1115-1119
発行日 2011年12月1日
Published Date 2011/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012088939
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・加齢は重要な脳・心血管イベントの危険因子であり、前期高齢者において高LDLコレステロール血症は重要なリスク因子である。・診断にあたっては甲状腺機能低下症など続発性高脂血症を除外する。・前期高齢者、後期高齢者で脂質異常症の治療方針が異なる。・前期高齢者においてはコレステロール低下療法による心血管イベント抑制効果がある。・後期高齢者においてはコレステロール低下療法による心血管イベント抑制効果に関するエビデンスが乏しく、余命やADLを考慮して総合的に判断する。・食事療法は低栄養とならないよう極端なカロリー制限は避ける。・運動療法は画一的ではなく、個々のADLを考慮して指導する。
©Nankodo Co., Ltd., 2011