気管支喘息包囲網-喘息死ゼロへ向けた最後の10年へ
まだまだ見落とされている気管支喘息
高井 大哉
1
1東京大学医学部附属病院 検査部
キーワード:
IgE
,
Steroids
,
Adrenergic Beta-Agonists
,
医師-患者関係
,
喘息
,
吸入投与
,
重症度指標
Keyword:
Administration, Inhalation
,
Adrenergic beta-Agonists
,
Asthma
,
Immunoglobulin E
,
Physician-Patient Relations
,
Steroids
,
Severity of Illness Index
pp.374-376
発行日 2011年9月1日
Published Date 2011/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011320529
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・気管支喘息は、先進国での罹患率が5~15%とされ呼吸器領域でのcommon diseaseの一つである。しかし、診断のためにはまずその可能性を念頭に置いた問診、診察が必要である。・今日、本邦においても治療の中心に置かれるようになった吸入ステロイドは、長時間作用性β2刺激薬との合剤が広く用いられるようになり、喘息死の大幅な減少を達成した。しかし、喘息死ゼロに向けて、すべての内科医が気管支喘息の病態を知り、またそれを患者に設くことで患者・医師の信頼関係を築くことは不可欠である。・本特集ではさまざまな観点から気管支喘息をとらえ、気管支喘息死ゼロへ向けた最後の10年の視点を示していきたい。
©Nankodo Co., Ltd., 2011