気管支喘息包囲網-喘息死ゼロへ向けた最後の10年へ
気管支喘息の治療薬-吸入薬に加える選択肢 抗IgE抗体
宮本 孝行
1
,
山内 広平
1岩手医科大学 呼吸器・アレルギー・膠原病内科
キーワード:
IgE
,
Steroids
,
生活の質
,
喘息
,
多剤併用療法
,
吸入投与
,
重症度指標
,
治療成績
,
Omalizumab
,
抗IgE抗体
Keyword:
Omalizumab
,
Administration, Inhalation
,
Asthma
,
Drug Therapy, Combination
,
Immunoglobulin E
,
Quality of Life
,
Steroids
,
Severity of Illness Index
,
Treatment Outcome
,
Anti-IgE Antibodies
pp.429-434
発行日 2011年9月1日
Published Date 2011/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011320540
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・omalizumabはヒトIgEに対するヒト化モノクローナル抗体で好塩基球や肥満細胞を活性化することなく、IgEのこれらの細胞への結合を阻害する。・2009年版『喘息予防・管理ガイドライン』の喘息治療ステップにおいて、治療ステップ4、重症喘息治療の薬剤として抗IgE抗体が推奨されている。・通年性吸入抗原(ダニ、動物、真菌など)に感作されている重症アトピー型喘息患者であることがomalizumab使用の適応条件となる。・重症喘息患者に対するomalizumabの臨床効果は、急性増悪回数の減少、短時間作動型β2刺激薬によるレスキューユース回数の減少、症状スコアの減少、肺機能の改善、QOLの改善である。
©Nankodo Co., Ltd., 2011