気管支喘息包囲網-喘息死ゼロへ向けた最後の10年へ
気管支喘息の診断、病態評価のための検査 末梢血好酸球、IgE、喀痰好酸球
堀尾 雄甲
1
,
興梠 博次
1熊本大学 大学院生命科学研究部呼吸器病態学分野
キーワード:
Allergens
,
IgE
,
Steroids
,
喀痰
,
環境モニタリング
,
好酸球
,
喘息
,
吸入投与
,
室内空気汚染
,
重症度指標
,
Omalizumab
Keyword:
Omalizumab
,
Administration, Inhalation
,
Allergens
,
Asthma
,
Environmental Monitoring
,
Eosinophils
,
Immunoglobulin E
,
Sputum
,
Steroids
,
Severity of Illness Index
,
Air Pollution, Indoor
pp.396-399
発行日 2011年9月1日
Published Date 2011/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011320533
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・末梢血好酸球、IgE、喀痰好酸球は、喘息の診断・病勢判断のための検査として重要である。・末梢血好酸球数は、喘息患者で必ずしも増加するわけではないが、診断や重症度の目安となる。・非特異的IgE抗体は喘息の発症や気道過敏性と関連しており、特異的IgE抗体はアトピー型喘息における環境アレルゲンの検索に重要である。・ヒト化抗ヒトIgE抗体(omalizumab)がアトピー型重症喘息の治療として有効性が高い。・喀痰中好酸球の上昇がある場合、吸入ステロイド薬の有効性が高く、治療に伴い減少するため、病勢評価にも有用である。・喀痰の少ない症例では誘発喀痰検査が診断に役立つ。
©Nankodo Co., Ltd., 2011