心不全治療の新展開-外科医との共働による新たな治療戦略
《心不全に対する非薬物治療の新展開》 経カテーテル的大動脈弁植込み術(TAVI)
桃原 哲也
1
1榊原記念病院 循環器内科
キーワード:
カテーテル法
,
心不全
,
大動脈弁
,
大動脈弁狭窄症
,
聴診
,
バルーン拡張法
,
臨床試験
,
高齢者
,
チーム医療
,
治療成績
,
人工弁置換術
Keyword:
Aortic Valve
,
Aged
,
Aortic Valve Stenosis
,
Catheterization
,
Auscultation
,
Clinical Trials as Topic
,
Heart Failure
,
Patient Care Team
,
Treatment Outcome
,
Heart Valve Prosthesis Implantation
pp.77-79
発行日 2011年7月1日
Published Date 2011/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011295253
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●大動脈弁狭窄症(AS)は、症状が出現すると予後は不良である。無症状でも重症ASは予後不良との報告がある。●狭窄症自体には、薬物治療は無力である。●侵襲的治療として経皮的バルーン形成術はあるが、現在は弁置換術が治療の基本である。●経カテーテル的大動脈弁植込み術(TAVI)は、国内で治験が進行中である。●欧米からの報告では、高齢の重症ASに対してTAVIの有効性が報告されている。●将来、国内でTAVIが正式に認められると症例によっては第一選択になる可能性がある。ただし、対象が高齢の重症ASであるので、適応は慎重に検討されるべきである。●TAVIによって、ASの治療のパラダイムシフトが起こる可能性がある。
©Nankodo Co., Ltd., 2011