心不全治療の新展開-外科医との共働による新たな治療戦略
《心不全に対する非薬物治療の新展開》 慢性心不全患者に対する運動療法
絹川 真太郎
1
1北海道大学 大学院医学研究科循環病態内科学
キーワード:
運動負荷試験
,
運動療法
,
カウンセリング
,
患者教育
,
心不全
,
生存率
,
高齢者
,
EBM
,
運動耐性
,
重症度指標
,
治療成績
,
禁忌(治療)
,
心臓リハビリテーション
Keyword:
Cardiac Rehabilitation
,
Aged
,
Counseling
,
Exercise Test
,
Exercise Therapy
,
Heart Failure
,
Patient Education as Topic
,
Severity of Illness Index
,
Survival Rate
,
Treatment Outcome
,
Exercise Tolerance
,
Evidence-Based Medicine
pp.71-76
発行日 2011年7月1日
Published Date 2011/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011295252
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●慢性心不全治療には多面的アプローチが必要であり、運動療法は非常に有効な治療法である。●運動療法は慢性心不全の運動耐容能を改善するばかりでなく、生命予後を改善する。●重症心機能障害を有する慢性心不全患者でも適正な運動療法は比較的安全に行える。●高齢者や左室補助装置装着患者も運動療法の適応である。●慢性心不全において重要な点は運動療法だけでなく、学習指導やカウンセリングなどの包括的な心臓リハビリテーションを同時に行うことである。●慢性心不全患者は基礎疾患、重症度、合併疾患が一様でないので、そのときどきでの臨床所見や運動負荷試験に基づいて、運動メニューを決めることが重要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2011