変わりゆくパーキンソン病診療 早期診断から進行期患者の治療まで
パーキンソン病を診断する どんな時にパーキンソン病を疑うか
後藤 啓五
1
1愛知医科大学 神経内科
キーワード:
筋硬直
,
振戦
,
Parkinson病
,
厚生労働省
,
すくみ足歩行
,
無動症
Keyword:
Muscle Rigidity
,
Parkinson Disease
,
Tremor
pp.797-800
発行日 2011年5月1日
Published Date 2011/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011189951
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・初診時、運動症状がごく軽微で主訴として訴えていなかったり、むしろ前駆症状としての非運動症状を訴えていたりすることがある。・不定な訴えでも運動・非運動症状の存在する可能性を考え、問診する必要がある。・現在でもパーキンソン病の発症は、その運動障害出現時である。・運動症状の初発症状は、安静時振戦が歩行障害・動作緩慢に比べて多い。・運動症状には他のパーキンソニズムと比べて特徴的な徴候が存在する。・非運動症状の嗅覚障害・うつ症状・レム睡眠行動障害・便秘は、運動症状発現時期よりも前に起こることがある。・非運動症状は患者本人が気づいていても病気と関係がないと思い、申告するとは限らない。
©Nankodo Co., Ltd., 2011