内科医のためのパーキンソン病診療
パーキンソン症候群の鑑別診断とその治療 線条体黒質変性症
山元 敏正
1
1埼玉医科大学 神経内科
キーワード:
Levodopa
,
MRI
,
鑑別診断
,
放射性核種イメージング
,
Dopamine Agonists
,
Iobenguane
,
パーキンソニズム
,
線条体黒質変性
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Levodopa
,
Radionuclide Imaging
,
Dopamine Agonists
,
3-Iodobenzylguanidine
,
Parkinsonian Disorders
,
Striatonigral Degeneration
pp.853-855
発行日 2007年5月1日
Published Date 2007/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007169039
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線条体黒質変性症(striatonigral degeneration:SND)は、パーキンソニズムを主体とする変性疾患で、現在では多系統萎縮症(multiple system atrophy:MSA)・パーキンソン病型(MSA-P)と改称されている。SNDはパーキンソン病(PD)に比較し、安静時振戦や神経症状の左右差はなく、発症早期から姿勢反射障害や自律神経症状が高度である。SNDはPDに比較し、L-dopaに対する反応性は不良であり、病気の進行が速い。SNDでは、MIBG心筋シンチグラフィの集積は保たれており、脳MRIでは被殻の萎縮と被殻背外側に異常信号を認める。
©Nankodo Co., Ltd., 2007