薫風吹く膠原病診療-臨床を駆ける進歩の風
特殊病態診療の進歩 膠原病に伴う感染症
岡 秀昭
1
,
岩田 健太郎
1関東労災病院 総合内科
キーワード:
Steroids
,
感染
,
気管支鏡法
,
気道感染
,
結核
,
結合組織疾患
,
生物学的製剤
,
肺炎-ニューモシスチス
,
発生率
,
免疫不全症候群
,
免疫抑制療法
,
免疫抑制剤
,
肺炎-細菌性
,
早期診断
Keyword:
Bronchoscopy
,
Biological Products
,
Connective Tissue Diseases
,
Immunologic Deficiency Syndromes
,
Immunosuppression
,
Immunosuppressive Agents
,
Infection
,
Pneumonia, Pneumocystis
,
Respiratory Tract Infections
,
Steroids
,
Tuberculosis
,
Incidence
,
Pneumonia, Bacterial
,
Early Diagnosis
pp.607-611
発行日 2011年4月1日
Published Date 2011/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011160957
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・膠原病に伴う感染症は、ステロイド、免疫抑制薬による細胞免疫障害のため、多彩な微生物が原因になる。・呼吸器感染症の頻度が高く、原因微生物の同定に気管支内視鏡検査が必要になることが多い。・呼吸器感染症のうち、細菌性肺炎、ニューモシスチス肺炎、結核の頻度が多い。・膠原病に伴うニューモシスチス肺炎は、急速進行性で予後不良であるため、早期診断、早期治療が重要である。・ニューモシスチス肺炎の発症リスクが高い患者では、ST合剤による予防投与を検討する。・生物学的製剤使用の前には、潜伏結核のスクリーニングを行い、必要によりisoniazidの投与を行う。
©Nankodo Co., Ltd., 2011