胆膵疾患診療の最前線 難治疾患のよりよいマネジメントのために
胆膵検査・治療の進歩 ダブルバルーンERCP
木暮 宏史
1
,
渡部 宏嗣
,
山田 篤生
,
伊佐山 浩通
,
辻野 武
,
小俣 政男
,
小池 和彦
1東京大学 消化器内科
キーワード:
膵臓疾患
,
内視鏡的逆行性胆道膵管造影
,
胆道疾患
,
治療成績
,
ダブルバルーン小腸内視鏡法
,
消化管再建術
Keyword:
Cholangiopancreatography, Endoscopic Retrograde
,
Biliary Tract Diseases
,
Pancreatic Diseases
,
Treatment Outcome
,
Double-Balloon Enteroscopy
pp.485-489
発行日 2011年3月1日
Published Date 2011/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011130058
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・ERCPが胆膵疾患の診断・治療において果たす役割は大きいが、胃切除Roux-en-Y再建後、膵頭十二指腸切除術後、胆管空腸吻合術後などの術後再建腸管を有する症例では、通常の十二指腸スコープを用いたERCPは困難であった。・ダブルバルーン内視鏡の登場により、術後再建腸管を有する胆膵疾患症例においても、種々の治療を目的としたERCPが積極的に行えるようになった。・今後もダブルバルーンERCPの需要は増えていくものと思われ、治療効率や成功率を上げるために、さらなる処置具の開発や内視鏡の改良が望まれる。
©Nankodo Co., Ltd., 2011