胆膵疾患診療の最前線 難治疾患のよりよいマネジメントのために
胆膵検査・治療の進歩 胆膵悪性腫瘍によるgastric outlet obstruction(GOO)に対する消化管ステント留置術
前谷 容
1
,
浮田 雄生
,
新後閑 弘章
,
大牟田 繁文
,
権 勉成
1東邦大学医療センター大橋病院 消化器内科
キーワード:
十二指腸閉塞
,
膵臓腫瘍
,
ステント
,
胆汁うっ滞
,
胆道腫瘍
,
胃流出路閉塞
,
胃空腸吻合術
Keyword:
Biliary Tract Neoplasms
,
Cholestasis
,
Duodenal Obstruction
,
Gastroenterostomy
,
Pancreatic Neoplasms
,
Stents
,
Gastric Outlet Obstruction
pp.480-484
発行日 2011年3月1日
Published Date 2011/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011130057
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・胆膵癌では胆道閉塞を高率にきたすが、非切除例の10~20%では経過中にgastric outlet obstruction(GOO)も生じる。・GOOに対する姑息的治療法として、胃空腸吻合術に代わり、ステント留置術が広く行われるようになった。・GOO症例は前終末期であることが多く、低侵襲性治療であるステント留置術の意義は高い。・ステント留置術はthrough-the-scope(TTS)法により容易となったが、胆管ステントなどを配慮した留置法が望まれる。
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