日常診療で診る感染症 この疾患を見落とすな
診断の遅れが致死的になる感染症 市中肺炎
水之江 俊治
1
,
門田 淳一
1大分県立病院 呼吸器内科
キーワード:
胸部X線診断
,
抗細菌剤
,
鑑別診断
,
市中感染
,
重症度指標
,
肺炎-細菌性
,
遅延診断
Keyword:
Anti-Bacterial Agents
,
Diagnosis, Differential
,
Severity of Illness Index
,
Radiography, Thoracic
,
Community-Acquired Infections
,
Pneumonia, Bacterial
,
Delayed Diagnosis
pp.819-823
発行日 2010年11月1日
Published Date 2010/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011021860
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・呼吸器系は、気道から肺まで粘膜面を介して外界に通じており、種々の病原微生物が侵入しやすい臓器である。・市中肺炎は、通常の家庭生活を営んでいる健康人にみられる肺炎で、ウイルス感染に引き続いて発症することが多い。・高齢者では典型的な症状が欠如し、食欲低下、日常の活動性の低下、会話の減少などの症状が認められることがあり、肺炎が見逃されやすい。・問診、身体所見、画像や検査所見を総合して、肺炎を早期に診断し、適切な抗菌薬の選択をする必要がある。
©Nankodo Co., Ltd., 2010