感染症の治療 抗菌薬を使いこなそう
日常的な診療における抗菌薬の使い方 エンピリックな抗菌薬の使い方と落とし穴 上気道炎や肺炎の治療における抗菌薬
青島 正大
1
,
青柳 佳樹
1石心会狭山病院 呼吸器内科
キーワード:
Legionella
,
Streptococcus pneumoniae
,
ウイルス性疾患
,
気道感染
,
胸部X線診断
,
抗感染剤
,
細菌抗原
,
鑑別診断
,
市中感染
,
重症度指標
,
治療成績
,
肺炎-細菌性
,
Fluoroquinolones
,
細菌薬剤耐性
,
肺炎-異型
Keyword:
Anti-Infective Agents
,
Antigens, Bacterial
,
Diagnosis, Differential
,
Legionella
,
Respiratory Tract Infections
,
Streptococcus pneumoniae
,
Severity of Illness Index
,
Radiography, Thoracic
,
Virus Diseases
,
Treatment Outcome
,
Community-Acquired Infections
,
Pneumonia, Bacterial
,
Fluoroquinolones
,
Drug Resistance, Bacterial
pp.854-858
発行日 2008年11月1日
Published Date 2008/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008377904
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市中肺炎の診療で抗菌薬を決定する際には、重症度の判定と細菌性肺炎・非定型肺炎の鑑別がキーとなる。初期治療抗菌薬を決定するうえで、肺炎球菌およびレジオネラの尿中抗原の測定は、結果が短時間で判明し有用である。耐性菌増加抑止の観点からニューキノロン系抗菌薬は、エンピリック治療の第一選択薬としては推奨されていない。抗菌薬は投与を開始してもただちに臨床的改善が得られるわけではないので、効果判定は72時間程度で行い、それまでは抗菌薬の変更はしない。ただちに臨床的改善が得られないからといって1,2日で抗菌薬を変更すると治療効果が判定できない。
©Nankodo Co., Ltd., 2008