特集 正しい選び方・使い方を導く 成人肺炎の抗菌薬治療 最新ナビゲート
市中肺炎(CAP)の抗菌薬治療 CAPにおける抗菌薬の選び方・使い方
高橋 洋
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1宮城厚生協会坂総合病院 呼吸器科
キーワード:
抗細菌剤
,
入院
,
クリティカルケア
,
市中感染
,
重症度指標
,
肺炎-細菌性
,
外来診療
Keyword:
Ambulatory Care
,
Anti-Bacterial Agents
,
Critical Care
,
Hospitalization
,
Severity of Illness Index
,
Community-Acquired Infections
,
Pneumonia, Bacterial
pp.195-200
発行日 2017年9月10日
Published Date 2017/9/10
DOI https://doi.org/10.34426/J03177.2017360715
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CAPのエンピリック治療では頻度が高く重症化しやすい肺炎球菌、次いでインフルエンザ菌、モラキセラなどをカバーする必要がある。βラクタマーゼ阻害薬配合ペニシリン系薬やキノロン系薬はエンピリック治療に適した薬剤であるが、後者は尿路感染症などでは耐性化がかなり進行しており、呼吸器領域では濫用を避けて適切な投与を心がける必要がある。近年では、各種迅速検査の普及などにより原因病原体の絞り込みが従来よりも容易になってきているため、早期から原因病原体を推定、把握して妥当性の高い抗菌薬を使用することが重要である。
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