消化器内視鏡診療の進歩 パラダイムシフトへの胎動を覘きみる
内視鏡技術のNew Frontier NOTESと単孔式腹腔鏡下手術
安田 一弘
1
,
岩下 幸雄
,
小川 聡
,
猪股 雅史
,
北野 正剛
1大分大学 医学部第1外科
キーワード:
腹腔鏡法
,
最小侵襲手術
,
Natural Orifice Translumental Endoscopic Surgery
Keyword:
Laparoscopy
,
Minimally Invasive Surgical Procedures
,
Natural Orifice Endoscopic Surgery
pp.697-700
発行日 2010年10月1日
Published Date 2010/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011003839
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消化器領域の新たな低侵襲手術手技であるNOTES(natural orifice translumenal endoscopic surgery:経管腔的内視鏡手術)と単孔式腹腔鏡下手術を紹介した。ともに手術侵襲を軽減するために体壁の損傷を最小限にすることを目的に開発された手術である。NOTESは自然孔(口や腟、肛門など)から挿入した内視鏡を、消化管壁を切開して腹腔内に到達させ診断や治療を行う方法で、単孔式腹腔鏡下手術は1ヶ所の小開腹創から腹腔鏡と複数の操作鉗子を挿入して手術を行う手技である。新たな機器・技術開発や臨床試験による評価が進み、有用な新しい低侵襲手術手技が確立されていくことが期待される。
©Nankodo Co., Ltd., 2010