Diagnostic and Interventional EUS-現状と将来展望
EUS下胆嚢ドレナージ&NOTESへの応用
糸井 隆夫
1
,
祖父尼 淳
,
糸川 文英
,
栗原 俊夫
,
石井 健太郎
,
辻 修二郎
,
土屋 貴愛
,
池内 信人
,
梅田 純子
,
田中 麗奈
,
殿塚 亮介
,
本定 三季
,
向井 俊太郎
,
森安 史典
1東京医科大学 消化器内科
キーワード:
消化器系内視鏡法
,
超音波内視鏡検査
,
治療成績
,
胆嚢炎-急性
,
Natural Orifice Translumental Endoscopic Surgery
,
内視鏡的胆嚢ドレナージ
Keyword:
Endoscopy, Digestive System
,
Treatment Outcome
,
Endosonography
,
Cholecystitis, Acute
,
Natural Orifice Endoscopic Surgery
pp.1753-1758
発行日 2013年11月20日
Published Date 2013/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2014055622
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近年,急性胆嚢炎に対してEUSガイド下胆嚢ドレナージ(EUS-GBD)による治療が散見されている.適応としては,(1)基礎疾患などによって手術不適応とされた症例,(2)PTBDチューブやENGBDチューブの自己抜去の可能性がある症例,(3)安全な穿刺ルートが確保できない経皮的処置困難例,そして(4)経乳頭的アプローチ困難例,などに対して行われている場合が多い.これまでの報告では,全体として手技成功率とドレナージ効果はほぼ100%であるが合併症は比較的高率(11~33%)であり,手技やステントなどの専用デバイスの開発がなければ今後標準的治療になるとはいい難い.穿刺時の合併症として胆汁の漏れ,胆嚢や腹腔へのステント迷入・逸脱,出血,穿孔,腹膜炎などがあり,後期合併症としてはステント閉塞やチューブ逸脱による胆嚢炎再燃があるので,これらに対しての対処法をもち合わせる施設でのみ行われるべきであろう.
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