胆膵疾患診療の最前線 難治疾患のよりよいマネジメントのために
胆膵疾患におけるNOTESの可能性
池田 圭一
1
,
炭山 和毅
,
田尻 久雄
1東京慈恵会医科大学附属第三病院 内視鏡部
キーワード:
膵臓疾患
,
胆道疾患
,
胆嚢切除
,
Natural Orifice Translumental Endoscopic Surgery
Keyword:
Cholecystectomy
,
Biliary Tract Diseases
,
Pancreatic Diseases
,
Natural Orifice Endoscopic Surgery
pp.500-503
発行日 2011年3月1日
Published Date 2011/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011130061
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・NOTESはその登場から5年が経過し、さまざまな外科手技への応用の可能性が議論され、臨床応用もすでに始まっているものの、いまだ一定の評価は得られていない。・基礎実験ではSwainらのグループが経胃ルートによる胆嚢摘出のfeasibility studyをはじめて報告し、2007年以降、フランス、米国と相次いでNOTES胆嚢摘出術の臨床応用が報告され、わが国でもすでに臨床例が報告されている。・マルチタスキングプラットフォームの登場により、従来の軟性内視鏡ではできなかった複雑な操作が可能になるものと期待もされているが、保険や新規医療機器の認可の問題、単孔式腹腔鏡の登場などにより、pure NOTESの臨床応用は混沌とした状況にある。
©Nankodo Co., Ltd., 2011