大腸癌の最新事情-防止・治癒を目指して
《切除による治療》大腸癌切除の最新事情
豊島 明
1
,
遠藤 健
,
赤井 隆司
1日本赤十字社医療センター 大腸肛門外科
キーワード:
開腹術
,
結腸腫瘍
,
直腸腫瘍
,
腹腔鏡法
,
コンピュータ支援手術
,
Natural Orifice Translumental Endoscopic Surgery
,
ロボット
Keyword:
Colonic Neoplasms
,
Laparotomy
,
Laparoscopy
,
Rectal Neoplasms
,
Surgery, Computer-Assisted
,
Natural Orifice Endoscopic Surgery
pp.818-823
発行日 2011年11月1日
Published Date 2011/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012028857
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●大腸癌に対する治療方針は、病期に沿って内視鏡的治療やリンパ節郭清を伴った腸切除手術が選択される。●StageIV大腸癌は遠隔転移巣と原発巣の双方が切除可能であれば外科的切除が原則である。●低侵襲手術として腹腔鏡下手術や小開腹手術が行われ、次世代低侵襲手術としてはロボット手術、経管腔的内視鏡手術(NOTES)、単孔式腹腔鏡下手術などが試験的に行われている。●直腸癌に対しては、肛門を温存する究極の手術、内肛門括約筋切除術(ISR)が行われている。●術前検査は内視鏡・注腸・CT・エコー・MRI・腫瘍マーカー検査が行われる。●術後のフォローアップは『大腸癌治療ガイドライン』のサーベイランス法に従っている。●大腸癌の手術治療成績は年々改善されている。
©Nankodo Co., Ltd., 2011