特集 進化するEUS
治療的EUS Therapeutic EUSの進化と今後の展望
松田 浩二
1
,
中原 一有
,
路川 陽介
,
森田 亮
,
佐藤 純也
,
末谷 敬吾
,
末永 大介
1国立病院機構静岡医療センター 消化器内科
キーワード:
自律神経ブロック
,
膵偽嚢胞
,
膵炎
,
ステント
,
造瘻術
,
腹腔神経叢
,
腹水症
,
インターベンショナル超音波診断
,
超音波内視鏡検査
,
穿刺術
,
胃空腸吻合術
,
内視鏡的胆道ドレナージ
,
Walled-Off Necrosis
Keyword:
Endosonography
,
Ascites
,
Autonomic Nerve Block
,
Gastroenterostomy
,
Stents
,
Celiac Plexus
,
Ultrasonography, Interventional
,
Paracentesis
,
Pancreatitis
,
Pancreatic Pseudocyst
,
Ostomy
pp.1692-1700
発行日 2020年11月25日
Published Date 2020/11/25
DOI https://doi.org/10.24479/J02312.2021056148
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近年、超音波内視鏡(EUS)下穿刺術を応用した種々のEUS下の治療手技が開発・報告されている。本稿では、therapeutic EUSを、(1)EUS下瘻孔形成術を用いる治療、(2)注入、挿入、焼灼などのその他の治療に分け、それぞれに属する手技の概説と直近のデータの供覧を行う。使用される処置具は長年、内視鏡的逆行性膵胆管造影法(ERCP)関連処置具の流用(off-label use)が多かったが、最近ではいくつかのEUS下専用のデバイスが市場に出回るようになり、今後ますます期待できる環境が整いつつある。Therapeutic EUSは、従来の第一選択であった外科的治療や放射線科的治療にとって代わる可能性を秘めており、専用デバイスの迅速な開発・販売とともに、今後のさらなる発展が期待される。
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