虚血性心疾患の最近の話題 虚血を見逃さない臨床から分子生物学まで
急性冠症候群の課題 不安定プラークの画像診断はどこまできたか、安定化のための薬物介入試験の現況
松尾 好記
1
,
久保 隆史
,
赤阪 隆史
1社会保険紀南病院 循環器科
キーワード:
LDL Cholesterol
,
冠状動脈硬化症
,
X線CT
,
動脈硬化症-アテローム性
,
臨床試験
,
HMG-CoA Reductase Inhibitors
,
血管内視鏡法
,
インターベンショナル超音波診断
,
治療成績
,
光干渉断層撮影
,
急性冠動脈症候群
,
経皮的冠状動脈インターベンション
Keyword:
Coronary Artery Disease
,
Clinical Trials as Topic
,
Cholesterol, LDL
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Treatment Outcome
,
Angioscopy
,
Ultrasonography, Interventional
,
Hydroxymethylglutaryl-CoA Reductase Inhibitors
,
Tomography, Optical Coherence
,
Atherosclerosis
,
Acute Coronary Syndrome
,
Percutaneous Coronary Intervention
pp.421-427
発行日 2010年9月1日
Published Date 2010/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2010305908
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血管内超音波(IVUS)や光干渉断層撮影(OCT)、血管内視鏡、冠動脈CTは、不安定プラークを同定できる可能性がある。冠動脈イメージングで得られたプラークの容積や脂質成分量、線維性被膜の厚さ、色調、CT値などは、将来の心血管イベントと関連がある。スタチンによる脂質低下療法は、不安定プラークを安定化させることができる。スタチンは冠動脈プラーク容積を退縮させ、アテローマの線維性被膜を厚くする。冠動脈イメージングは、プラーク安定化療法の心血管イベント予防に対する効果判定に役立つ可能性がある。
©Nankodo Co., Ltd., 2010