糸球体疾患 腎炎からネフローゼまで、最高の診療を目指して
エビデンスに基づいた疾患別対応 二次性糸球体疾患の最大の原因・糖尿病性腎症治療における降圧薬の使い方
小川 大輔
1
,
槇野 博史
1岡山大学 大学院医歯薬学総合研究科
キーワード:
アルブミン尿
,
Angiotensin-Converting Enzyme Inhibitors
,
検尿
,
降圧剤
,
高血圧
,
糸球体濾過率
,
糖尿病-2型
,
糖尿病性腎症
,
二重盲検法
,
多施設共同研究
,
ランダム化比較試験
,
Angiotensin II Type 1 Receptor Blockers
Keyword:
Antihypertensive Agents
,
Albuminuria
,
Angiotensin-Converting Enzyme Inhibitors
,
Diabetes Mellitus, Type 2
,
Diabetic Nephropathies
,
Double-Blind Method
,
Glomerular Filtration Rate
,
Hypertension
,
Randomized Controlled Trials as Topic
,
Multicenter Studies as Topic
,
Urinalysis
,
Angiotensin II Type 1 Receptor Blockers
pp.49-52
発行日 2010年7月1日
Published Date 2010/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2010250364
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
2型糖尿病の増加に伴い、糖尿病性腎症による透析導入は増加し続けている。現状では医療機関を受診していない糖尿病患者が多く、いかに受診率を高めるかが今後の課題である。早期であれば血糖や血圧を厳格にコントロールする集約的治療により腎症が寛解することが明らかになってきた。腎症の早期診断のために、アルブミン尿を測定することが重要である。日本人の2型糖尿病性腎症患者を対象とした大規模臨床試験により、アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)が早期腎症から顕性腎症への移行を抑制することが証明された。
©Nankodo Co., Ltd., 2010